テクノオーシャン・ネットワーク 会長あいさつPRESIDENT MESSAGE

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テクノオーシャン・ネットワーク 会長 満岡 次郎

私は経団連の海洋開発推進委員長を務めておりますが、テクノオーシャン・ネットワーク(TON)のように、さまざまな分野の研究者・企業が、専門分野の垣根を越えたネットワークを構築し、新しい研究開発や産業振興に結び付ける体系は、海洋開発にとりまして非常に重要なことであると思います。
現在、洋上風力発電をはじめとする海を活用した新たな再生可能エネルギーの創出や、世界第6位の広さを誇る排他的経済水域内での金属・鉱物資源開発なども活発に行われています。また、水産分野においては、持続可能な漁業や養殖業の確立などが求められています。また、政府においても経済安全保障の強化に向けた「特定重要分野」の20の領域において「海洋関連技術」も示されています。さらには安全保障など海洋分野においては従来とは異なる視点からの取り組みが求められています。
また、あらためて申し述べるまでもなく、わが国の海洋は資源の宝庫として大きな期待を集めており、SDGsにおいても非常に重要な位置づけにあります。
このような中で、課題を解決するためにはTONの強みであるネットワークを活かして、それぞれの分野の専門家が独立して対応策を検討するだけではなく、異分野の知識・知恵・経験を、ネットワークを介して融合することによって、高度化・多様化する社会のニーズに応えることができるのではないでしょうか。
今後、TONの存在意義はますます大きくなるものと想定されることから、これまで以上にネットワークの付加価値向上に努め、TONの発展に貢献してまいる所存です。引き続き、皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。