テクノオーシャン・ネットワーク会長あいさつ

テクノオーシャン・ネットワーク会長 山内 隆司

 現在、私は経団連の海洋開発推進委員長を務めておりますが、TONのように、様々な分野の研究者、企業などが、専門分野の垣根を越えたネットワークを構築し、新しい研究や開発に結び付ける

体系は、これからの海洋開発にとっても望ましいあり方であると思われます。

私自身の専門が建築であるため、海洋に関連する部分は決して多くありませんが、これまで積み上げた知識・経験だけではなく、私が築いてきたネットワークを活用することにも配意して、TONの活動に寄与してまいりたいと考えております。

 あらためて申し述べるまでもなく、わが国の海洋は資源の宝庫として大きな期待を集めてきました。一昨年の東日本大震災以降、エネルギー需給に関する国民の関心の高まりを受けて、洋上風力発電をはじめとする再生可能エネルギーの創出や、世界第6位の広さを誇る排他的経済水域内でのメタンハイドレートや熱水鉱床といったエネルギー・鉱物資源の開発など、新たな動きが加速しています。また、水産分野においては、稚魚を捕獲して養殖する形態から卵を孵化させ成魚へ育てて卵を採取する完全養殖への転換など、従来とは異なる視点からの仕組みづくりが求められています。

 TONの強みであるネットワークを活かせるのは、まさにここではないかと考えています。それぞれの分野の専門家が独立して対応策を検討するだけではなく、異分野の知識・知恵・経験を、ネットワークを介して融合することによって、高度化・多様化する社会のニーズに応えることができるのではないでしょうか。
 今後、TONの存在意義はますます大きくなるものと想定されることから、微力ではございますが、

これまで以上にネットワークの付加価値向上に努め、TONの発展に貢献してまいる所存です。

引き続き、皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げます。